東名高速は御朱印旅行によく使っています。帰りにいつも困るのは上り線の大和トンネルを先頭にした大渋滞です。何十回とこの渋滞に嵌っている私ですが、いつも走っているとそこそこの知恵がついてきます。
そんな私の対処法をご紹介したいと思います。
大和トンネルまでの走り方
一般道の抜け道はない
大和トンネルを先頭にした渋滞は短い時でも厚木インターまで長い時は秦野中井や大井松田まで続いてしまいます。
神奈川県のこのエリアは、私のいろいろ試しましたが、これといった抜け道はなく、反対に踏み切りや右折レーンがない交差点があったりで「いくら渋滞があっても高速の方がまし」という状況です。したがっていかに東名高速を効率的に走るかが焦点となります。
原則は左車線が一番速い
渋滞中で一番速いレーンは原則として「一番左」です。理由は単純で、通常時には一番遅いレーンだからです。
一番遅いということは単位時間当たりに走る車が一番少ないわけで、渋滞で止まった場合にこの台数の少なさが物を言い、一番速く進むことになります。どこかのテレビで実証実験をしてましたが、やはりその通りでした。
厚木インターまでの走り方
厚木インター前から渋滞が続いている場合は原則通り一番左が速いことが多いです。何より大きい原因は圏央道の分岐です。圏央道の開通以来、かなりの通過交通が圏央道に流れており、分岐地点で相当数の車が減りますので、当然早く進むということになります。またその先の厚木インターから小田原厚木道路の車の流入があるということを皆が知っているので早めに右へ右へと行ってしまう心理があり、真ん中と右車線を走る車が多くなることも大きいと思います。
厚木インターでの走り方
さすがに厚木インターの合流が始まると左車線の動きが悪くなります。そうなる前に真ん中車線に移ります。さらに右車線に行ってもよいのですが、また左車線に戻ることになるので私は真ん中にいるようにしています。(車線変更の機会が増えるとその分事故の確率が増えるので私はあまり車線変更はしません)
圏央道からの合流のある海老名JTCから海老名SAまで付加車線が1車線増えますが、海老名SAのところでなくなってしまいます。なぜこのまま続けないのかいつも疑問に感じています。海老名SAに入るならおすすめですが、そのまま走る場合はここでの合流に時間がかかってしまうので私は使いません。
海老名SAからの走り方
海老名SAで一旦なくなった付加車線ですが、SAから出る車のためにふたたび付加車線が1車線増えます。この車線は結構距離があり、かなり空いていますのでそちらをぎりぎりまで走るとかなり早いです。合流してからはそこそこ流れていますのでそのまま走れば大和トンネルを越えられます。
圏央道方面に行く場合
2019年3月17日に東名厚木JCT~圏央道伊勢原JCT間が開通しました。
これにより従来かなり酷い渋滞だった圏央道への合流ルートが2つになりましたので、かなりの渋滞緩和が期待できます。
ただし「高速道路は無駄」論が流行ったときに予算が縮小されたのか、かなりしょぼい造りになっているのは残念です。
詳しくはこちらで
大井松田まで混んでいるときは
県道77号線で秦野中井へ
大井松田まで渋滞しているときは尋常な状態ではありません。正月とGWの帰省ラッシュ以外はあまりないとは思います。
ただし大井松田から秦野中井までは抜け道があります。県道77号線です。そこそこ道幅があり、ほとんど民家などはない道を走りますので渋滞は皆無でとても早いです。
大井松田インターを降りたら小田原方面に向かい、最初の信号を鋭角に左折、突き当りを右折して、すぐに右折すると東名高速の側道のような感じの道に出ます。
途中で左折して工業団地のエリアを抜けるとすぐに秦野中井インターです。その先は残念ながら抜け道を言える道はないので高速に乗った方が無難です。
21時を過ぎると渋滞は緩和する
そこまで抜け道がありとは言え、大井松田まで渋滞が続いているときはその先もかなり混んでいるので、長時間渋滞の中を我慢しなくてはなりません。
そういう時は思い切って休んでしまうというのもひとつの手です。
県道77号線の途中を右に入ったところに「いこいの村あしがら」というホテルがあります。そちらの日帰り温泉でゆっくりしてから秦野中井に向かうのがいいでしょう。そちらの温泉は泉質がとても良く、私が一押しする温泉で、渋滞がなくてもいつも立ち寄ってから帰っています。
ここの日帰り温泉が混んでいるのは、4月の初めに2~3の企業が新入社員研修をするときだけですので、それ以外の期間は全然大丈夫です。
通常は21時を過ぎると渋滞は減っていき、22時を回るとかなり空いてしまいます。翌日のことを考えると一刻も早く家に着きたいという気持ちもわかりますが、温泉に入ってしまえば家に帰ってから風呂を沸かす手間も入る時間も省けます。大井松田を降りたところには飲食店もたくさんありますので食事を済ませてしまうというのもありです。無理して早く帰る必要はないかと思います。
根本的な渋滞解消はあるのか
東名高速が混むのはそもそもキャパシティーが足りていないからで、本来は道路を新設したり、車線を拡幅したりで対応するのが本道です。大和トンネルは横浜へ行く車と東京へ行く車がダブルで通過するので、3車線で足りるわけがありません。
神奈川県に限らず千葉県も埼玉県も東京近郊の街の一般道はどこも交通渋滞がひどいです。これらは全て東京への通過交通がもたらしているもので、これを各県の税金で何とかしろというのも酷なことです。オリンピックを開くほどお金はあると言い切った東京都ですが、自分のところの住民や企業が引き起こしている交通公害の負担を近郊の県に負わせている現実に何とかして対処すべきかと思います。
その中で国や道路公団もいろいろやっているようですので、それらの施策をご紹介します。
大和トンネルの4車線化
大和トンネルを含む前後4キロ程度の路肩を削って1車線増やし4車線化する工事を現在進めています。
東名大和TN、渋滞ワースト独占 対策案が抱える大きな問題 | 乗りものニュース
やらないよりやった方が良いので施策そのものは評価しますが、トンネルの前後だけというのがいかにもケチな対応です。海老名SAから横浜町田まで全部4車線化することはできないのでしょうか。日本の大動脈の道路を走りやすくすることのお金を削って一体何がしたいのか、その点については大いに疑問です。
綾瀬スマートICの設置
これは良いですね。綾瀬市ががんばってくれています。横浜町田から厚木までインターがなくて、この辺に用事がある人も多いかと思います。私の場合は座間のコストコに行きやすくなるので大歓迎です。一日も早い開設を心待ちにしています。
https://www.city.ayase.kanagawa.jp/ct/other000025500/6.20.23.pdf
圏央道の延伸
渋滞対策のこれが本命です。現在は藤沢で止まっている圏央道を延伸して横浜環状南線を経由して釜利谷JCTで横浜横須賀道路に並木ICで高速湾岸線につなげる計画です。
これができれば横浜方面や湾岸を通じて千葉方面の車が流れますので相当効果は大きいと思われます。
予定では2020年開通予定となっていますが何とか早く開通してほしいものです。
高速横浜環状南線 – 国土交通省関東地方整備局 横浜国道事務所
高速道路に興味のある方はこちら
くれぐれも安全運転で
帰りの高速の渋滞は旅の疲れも重なって疲労感は著しいです。渋滞の末尾では追突事故が起きがちです。事故が起きるとさらに渋滞が悪化しますのでくれぐれもご注意ください。
車のトラブルに備えてJAFへの加入をおすすめしています。年会費は4,000円とそこそこしますが、日帰り温泉や道の駅などの優待施設で会員割引を利用すると年会費分くらいのすぐに元は取れてしまいます。
私の場合はかなりの頻度で優待施設割引を使っていて、実質的に会費負担マイナスになっています。それでいて万一の時にはロードサービスが受けられますし、年に10回送られて来るJAFの会報も旅行情報やドライブ知識が満載で、とてもためになっています。