つみたてNISA「毎日積立」運用成績です。2018年01月から開始しています。
毎日積立を同じ条件で行ったら投信ごとに運用成績に違いが出るだろうかという疑問から始めましたが、1年以上経過して大きな差が付いています。
アメリカ株のパフォーマンスが良く、日本株が悪いということが明白になっています。
毎日100円ずつ積み立てるという単純な投資ですが、アメリカ株投信は順調に利益を積み上げ、日本株投信は突出してパフォーマンスが悪いという結果です。
始めから予想していた結果ではありますが、こうして数字で目の当たりにすると、その酷さに日本人として愕然とするほどです。
とは言え、個人的に日本株の体たらくに付き合う必要はありませんので、日本株投信については3本⇒1本に減らしています。(日本株のパフォーマンス測定のため1本だけは残しておきます。)
つみたてNISA「毎日100円積立」運用成績(2019年12月01日現在)
アメリカ株が好調です。
底値から値を戻してきたと思ったら、最高値を次々更新しています。
やはり中長期的に人口が増え続けている国は経済も好調です。黙っていても需要が増えていくのですから、商売をやっていればどんどん売り上げは伸びていきますし、新しい分野に進出しようという気持ちにもなります。
一方、日本は人口減に入っていますから、今の売り上げを維持するだけで精一杯というものです。株価が低迷するのもわかります。
残高:606,438円 (112.47%)
投信名 | 時価評価額 | 評価損益 | 成長率 |
iFree S&P500インデックス | 53,769 | 7,569 | 116.38% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド(全米株式) | 93,852 | 11,852 | 114.45% |
ニッセイ 外国株式インデックスファンド | 52,643 | 6,643 | 114.44% |
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし) | 52,784 | 6,584 | 114.25% |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 51,982 | 6,481 | 114.24% |
たわらノーロード 先進国株式 | 51,733 | 6,433 | 114.20% |
野村つみたて外国株投信 | 52,224 | 6,124 | 113.28% |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(全世界株式) | 51,575 | 5,575 | 112.12% |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 46,615 | 3,915 | 109.17% |
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) | 48,266 | 2,966 | 106.55% |
ニッセイTOPIXインデックスファンド | 50,995 | 3,096 | 106.46% |
合計 | 606,438 | 67,238 | 112.47% |
これから投信を選ぶ場合は
iFree S&P500インデックス
楽天・全米株式インデックス・ファンド(全米株式)
ニッセイ 外国株式インデックスファンド
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
の4投信を押さえておけば良いでしょう。
株式のみの投資信託はアメリカ中心の2つのファンドと先進国全部のファンド1つの3投信でいいと思います。
先進国株式はカタログ上のスペックが良い「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」をすすめているブログが多いですが、実際のパフォーマンスは「ニッセイ 外国株式インデックスファンド」の方が上です。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、これまでは株価の低迷時に順位を上げてくるイメージでしたが、株価上昇期でもなかなかのパフォーマンスを見せています。
バランス型で底堅く株価上昇時にも強いとなれば、かなりのパフォーマンスですので、「一押し」投信としても良いかと思います。
積み立てNISAでポートフォリオを組むのならば、この4本だけで良いでしょう。
もちろん、この4本を核として自分の好きな投信を追加していくことも良いと思います。
iFree S&P500インデックスが最も優秀
私の一押し投信は「iFree S&P500インデックス」です。
株価が順調な段階では常に成績1位をキープし続けています。
他の投信も同じような動きをしますが何だかんだで最も良いパフォーマンスを発揮します。
かのバフェット氏が薦めるS&P500だけのことはあります。
楽天証券が出している1年間のパフォーマンスでも「楽天・全米株式インデックス・ファンド」をと拮抗しており、この投信が人気がないのは不思議で仕方ありません。
eMAXIS シリーズが手数料が安く人気がありますが、後述するように実際の運用成績は今一つ信じ切ることはできませんので、実質的にこの「iFree S&P500インデックス」がナンバーワン投信だと思います。
多くの方は実際に運用することなしに「カタログスペック」だけで評価していますので、カタログ上は信託報酬が比較的高い「iFree シリーズ」は人気がないようです。
実力は実際に使ってみないとわかりません。
ポートフォリオの軸として加えることを強くおすすめしたいと思います。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)に安定感
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」は、完全なディフェンシブ投信ですので派手に増えるということはなく、代わりに株価の下落時でも大きく落ち込まずに安定感抜群というイメージでしたが、ここへきて株価上昇時でも上位に定着しています。
同じ性格のニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)も、株価下落時の成績は非常に安定していますが、こちらは4資産しかなく、パフォーマンスの悪い日本株の比率が高いので、結局あまりプラスにはなっていません。
どちらかを選ぶならはeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)をおすすめします。
ディフェンシブ投信が上位を占める時期は株価が低迷している時期で、あまり喜ばしいことではありませんが、こういう投信こそが、全体のパフォーマンスの悪化を食い止めてくれる「精神安定剤」的な役割を果たしてくれていると言えます。
それでいて株価上昇期でもこれだけのパフォーマンスを見せてくれるのであれば言う事はありません。
ポートフォリオに組み入れるべき投信であると思いますし、投信を1つだけ選ぶとするとこのeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)を選ぶ選択肢も十分にあるかと思います。
アメリカ経済に大きな不安材料はない
アメリカ経済には今のところ大きな不安材料はないという状況です。
各種の指標を見る限り心配する材料はあまりありません。
懸念されるリスクは「トランプ大統領が変なことをしないか」ということだけでしょうが、これまでの流れを見ていると、取引の材料として大きなことを言っているだけで、結局は現実的なところで落としどころを見つけるのが彼の手法のようです。
ファーウェイ問題やフランスの暴動、ゴーン氏の逮捕など、これまでも多少気になるところはありましたが、長期的な成長を信じてこのまま我慢して投資を続けてよいと思います。
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」や「iFree S&P500インデックス」に投資していくのが一番良いと思っています。
先進国ファンド比較に見る運用の上手さ
同じような先進国ファンド4つの中で好パフォーマンスを見せてきたニッセイ 外国株式インデックスファンドとiFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)ですが、ここへきて「ニッセイ」が頭一つ抜けた感じです。
若干手数料の高いiFree シリーズですが、これまでのところ健闘していました。しかしここへきて少し手数料の差が出てきたようです。
大和の運用者の腕が良かったのか、多少の手数料の差は吸収してしまうのかのような印象でしたが、やはり厳しいようです。
先進国インデックスはニッセイで決まりのような気がします。
eMAXIS シリーズは低コストを売りにしていますが、実際のパフォーマンスはあまり芳しくありません。先進国や日本株のファンドにおいて、ほぼ同じ運用内容にもかかわらず水を開けられています。
ここへきて同じ系統の「たわら」に比べて少し上に出つつありますが、これも微差ですので、評判ほど「素晴らしい」ファンドではないのではないかと思います。
カタログ上の手数料の安さを見て、このeMAXIS シリーズを勧めているブログも多いですが、この実績を見る限り、そこまで手放しで褒めるのはいかがなものでしょうか。本当に比較して書いているのか甚だ疑問です。
運用担当者の「腕」が良くないのか、それとも始めたばかりの誤差にすぎないのかはわかりませんが、先進国ファンドをどれか一つ選ぶなら「ニッセイ」シリーズを選ぶのが正解かと思います。
日本株は安定の下位低迷
日経平均も作秋に一時は最高値更新したのものですが、その後またまた大幅下落して、運用成績も大きくマイナスに落ち込み回復の兆しはありません。
アベノミクス御自慢の株価の方も、ついには20,000円を割り込む場面もあり、投信も下位で安定してしまっていますから、まさに「情けない」限りです。
日本株は株価が下がったときに日銀が700億円程度の買いを入れますので、「大きく下がりきらない」という現象が起きています。
その結果安値で仕入れることもできないので、こういう毎日積立は苦戦することになります。
この700億円は市場に「溶ける」だけの完全な「無駄使い」ですので、そろそろ会計検査院はメスをいれるべきかと思います。この何の意味もない「無駄打ち」は太平洋戦争末期の日本軍の様相そのものですので。10年後に大きな代償を払わされることになると思います。
また、このところ少し円高に進んではいますが、トレンドとして円安が継続的に進んでいます。
円安によって日本株の額面価値が上がったことと、輸出企業の業績がかさ上げされることに加えて、安倍政権か続くことによって日銀の金融緩和が継続することなどが評価する向きもありますが、どれを取っても「日本経済の実質的な価値が上がったわけではない」ということに留意する必要があります。
アベノミクスと言われる施策は、単なる日銀による「ドーピング」ですから、内容は問わずに統計数値だけを胡麻化して好況を装う「アベノミクス」の化けの皮が剥がれるときはそう遠くないような気がします。
毎日つみたてをここまで続けての感想
これまでの結果を見る限り、
米国株 > 先進国(除く日本) > 全世界 > 日本株
ということになりそうです。(新興国は好きでないので買い付けをやめました)
投信のパフォーマンスを見るために日本株投信を入れていますが、情けない市場にお金を突っ込むのはもったいないのでどれか1つをやめて「iFree S&P500インデックス」を買い増ししようか検討しています。
アメリカ株と日本株の差は一時10%を超え、今週も7%前後です。
これは今年だけで日本人はアメリカ人に比べて10%近くも貧しくなっているということです。。これが何年も続けば日米の差は絶望的に広がってしまうでしょう。(自分だけはそうならないよう米国株に投資しているのですが・・・)
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