ドライブ・旅行

田園都市線の渋谷~二子玉川間は各駅停車だけで良いのではないか

東急田園都市線には急行・準急・各駅停車の3種類があります。

急行と準急の違いは渋谷~二子玉川間で急行は三軒茶屋のみの停車ですが、準急はすべて停車となることです。(二子玉川から先は同じ)

一見すると、急行はすごく早くて便利に思えますが、実はそうでもなく、私は「東急による世田谷区民への嫌がらせ」ではないかとも思うほど意味のないもので、渋谷~二子玉川間は全て各駅に停めるべきと考えます。

渋谷~二子玉川間の駅の配置

まずは田園都市線の渋谷~二子玉川間の駅ですが

渋谷

池尻大橋

三軒茶屋(急行停車)

駒澤大学

桜新町(急行通過待ち)

用賀

二子玉川

となっています。

小田急や京王などの他の私鉄に比べて駅数が少なく駅間が長く、各駅停車でも十分早いのが特徴です。

小田急の新宿から成城学園までにいくつ駅があるか数えるとその違いがわかるかと思います。

関西で言えば阪急電車のような駅の配置と考えればよいかと思います。

問題は桜新町の急行待ち

単に電車の順番を入れ替えるだけの意味のない行為

ここで問題となるのは、急行の停車駅は三軒茶屋ですが、急行の待ち合わせは桜新町となることです。

桜新町ではホームが片側1つしかなく、急行は通過待ちとなります。

通過待ちというとどこか早いように聞こえますが、要は

急行と各駅停車の順番が入れ替わっただけ に過ぎません。

通過待ちされる各駅停車を「準急」にして、次に来る急行を「各駅」にしても、渋谷から二子玉川に行く時間は全く変わりありません。

そして先に来る「準急」は二子玉川からは急行と同じですので、これまた利便性に影響はありません。

悪影響はかなり大きい

三軒茶屋以外の利用者は各駅停車を渋谷で待つことになりますから、目の前に来た急行を見送って次の各駅を待たなければなりません。

土日になると急行と各駅が交互ですから、特に用賀駅利用者はさらに悲惨です。

急行に見送って次の各駅に乗っても、さらに桜新町で急行を待たされますから、10分は余分に時間をロスさせられます。

渋谷~用賀間の正味の乗車時間は12分程度ですので「ほぼ倍」の時間を浪費させられます。

単に電車の順番を入れ替えるという意味のない行為のために です。

渋谷と二子玉川駅の混雑に拍車

悪い点はまだあります。

池尻大橋、駒澤大学、桜新町、用賀の利用客は各駅停車に乗るしかないので、渋谷駅、二子玉川駅で急行をやり過ごす必要があります。

またその先へいく人はより早く着くために各駅停車をやり過ごします。

結果として、渋谷・二子玉川の両駅は必要以上に混雑してしまいます。

夕方ラッシュ時の渋谷駅はとても混雑しますが、この不必要な各駅停車待ち、急行待ちのために不要な混雑が増幅されています。

朝の二子玉川駅も同様ですが、さすがに電車の遅延がひどくなり、その時間だけは急行をやめました。

その結果、できたのが渋谷~二子玉川間を各駅停車して二子玉川以降のみ急行で走る「準急」です。

東急も実は急行が非効率なことはわかっているのです。

途中に乗り換えホームがあれば良かったが

もしこれが三軒茶屋でホームが片側2つあって、そこで相互に乗り換えが可能ならば話は全然違ってきます。

こうなると駒澤大学、桜新町、用賀の利用者は目の前に来た急行に乗れば、三軒茶屋で先に出た各駅に乗れますし、二子玉川から先に行く人も各駅に乗ったとしても三軒茶屋で急行を待てるということになります。

一般に「急行待ち」と言えば、このイメージなので誤解している人が多いようですが、田園都市線の急行待ちは断じて「急行待ち」ではありません。

 単なる「急行と各駅停車の順番を入れ替える」、それだけのほとんど意味のない行為です。

なぜ東急は意味のない急行を走らせるのか

なぜこの実効性のない急行を東急は走らせ続けているのでしょうか。

朝のラッシュ時の二子玉川駅での遅延頻発で問題はわかっているはずにもかかわらずにです。

私は二つの可能性があると推測します。

①急行・各駅停車の複雑な運用をやってみたい

鉄道会社の社員の「鉄道オタク」の気質が、複雑なダイヤを作ってうまく運用することに喜びを感じているのではないかという推測です。

馬鹿らしいと思うかもしれませんが、全部が各駅停車ならば、「時刻表をうまく作る」という、彼らの職人技が全く見せどころがなくなるわけです。

その点で合理性か全くないとわかっていてもやめられないというのは十分ありうることです。

思えば、小田急や京王は複々線化やホームの増強など、輸送力の増強という王道の混雑緩和策をやりましたが、東急は大井町線と接続させるという小手先の改善でお茶を濁しています。

会社の体質的に「本質的なことはせずに目先の改善でやったように見せる」ことが正義になっているんでしょう。

彼らにとっては利用客の利便性よりも、急行を走らせて「鉄道会社らしく見せる」ことが重要なのでないかと思います。

②沿線の不動産を売るために到着時間を短くしたい

東急は溝ノ口より先の沿線に大規模な不動産開発を昔から手掛けています。

この不動産を売るときに重要なのが

 渋谷まで最速〇〇分 という広告です。

この〇〇分という表示は少なければ少ないほど良いわけで、これを急行をやめてしまって大きくなってしまっては非常に困ることになります。

そのためには不動産開発を手掛けていない世田谷区の住民の利便性など完全に後回しですし、実際に買った人が渋谷や二子玉川駅で混雑でごった返しても関係なしです。

東急は不動産を売るために電車を走らせているのであって、鉄道事業を行った結果として不動産事業を行っているわけではないのです。

鉄道会社が不動産事業を行っているのではなく、不動産屋や電車を走らせていると考えた方が良いと思います。

そう考えると、田園都市線の混雑解消をまじめにやらない理由も理解できます。

渋谷まで最速〇〇分 という広告と、沿線のイメージ広告で 不動産が売れればよい

それが東急の経営方針だと考えると、全てがすっきり理解できます。

世田谷区長や議員は、区民が東急に馬鹿にされている現状を良く見て、是非とも動いてほしいと思いますし、もし誰もやらないのならば、N国ではありませんが「世田谷区内の駅の全て停車」というシングルイッシューを掲げて区議に立候補しようかと思います。