金融・投資信託

THEO COLOR PALETTEとTHEO+docomoはどう違うのか

ロボット運用の「THEO」から新サービス「THEO COLOR PALETTE」が発表されました。

これはかなり良いサービスなのですが、ロボット運用だけでもいくつも乱立している中で、さらにTHEOの中でもサービスの種類が何種類もあり、わかりづらいことこの上なしです。

そのわかりにくさが「WealthNavi」に営業面で水を開けられている理由の一つかとも思われます。

よくよく調べると「THEO」はかなりがんばっていますので、少し応援してみようと思います。

THEOとは

「THEO」とは世界中の6,000種類のETFの中から、AIによる運用アルゴリズムによって個人個人に適した投資対象へと分散投資してくれるサービスです。

「Welthnavi」とやっていることはほぼ同じですが、「Welthnavi」より、もう少しきめ細かく銘柄選定をしているというイメージです。

投資・運用は1万円からですから、初期投資10万円、追加投資3万円以上の「Welthnavi」よりも始めるハードルは低いです。

運用手数料は原則1%、売買・出金・為替手数料0円、特定口座で運用可能という点は「THEO」と「Welthnavi」ほとんど同じです。

今のところ、売り上げ面で「THEO」は「Welthnavi」に少しリードを許しているせいか、巻き返しのためにサービス攻勢に出ており、手数料面だけ見ると「THEO」の方が少しお得になっています。

THEO(テオ)カラーパレット

THEOにはTHEOとTHEO+がある

まずTHEOとTHEO+があって混乱している方も多いのではと思います。

THEOもTHEO+もお任せで資産運用ができるという面では全く同じです。

違うのは販売するところで

THEO は「お金のデザイン社」が直接販売。「本家」

THEO+は提携している社が独自のサービスを付加して販売。「分家」

と考えれば良いと思います。

基本の部分はそのままに販売促進の経費をどう使うかの違いと解釈しています。

結局はコスト競争ですので、本来であれば「本家」が一番勝ちそうなものですが、お金がふんだんにあって、本業以外に進出するためならばコストを厭わない企業が取り扱いを始めて様相が一変しました。

それがTHEO+docomoです。

THEO+docomoはドコモ加入者なら手数料実質0.82%

「THEO+ docomo」は、「docomo」と「THEO」と提携して、2018年5月16日から提供開始した投資サービスです。

「THEO」にとってはライバルの「Welthnavi」を追撃の強力な援軍であり、「docomo」にとっては儲けすぎと何かと批判の多い中、事業の多角化を図る手段としての提携かと思われます。

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運用金額に応じたdポイントの還元が強力

「THEO+ docomo」の最大の利点は「運用金額に応じてdポイントが貯まる」というサービスです。

これによりドコモ加入者なら手数料が実質年額1%⇒0.82%に下がります。

*出典 THEO+ docomo

この還元率はあくまでドコモ加入者に適用されるもので、ドコモ加入者以外は少し還元率が下がります。

*出典 THEO+ docomo

ドコモ加入者以外でももちろんお得ですが、やはりドコモ加入者へのサービスは破格ですね。

なお預かり資産3,000万円を超える分いついてはドコモ加入者0.75%、非加入者0.5%となります。これはもともとの手数料も3,000万円を超える分については0.5%となるためかと思われます。

期間や積立などの条件なしに適用されるのが良い

この「THEO+ docomo」のポイントサービスのすごいところは

①積立の有無にかかわらず残高に対して適用される。

②残高の多寡にかかわらず適用される。

ドコモ加入者であれば手数料が0.82%にまで下がる条件が、上記2点のように「ほぼない」わけですから、「本家THEO」や「Wealth Navi」(長期割で最大0.9%にまで割引)よりも優れていると言えます。

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しかし今回、2019年4月から「本家THEO」が巻き返しに来ました。

毎月積立する者という条件は付きますが、最大35%の手数料を割り引く「THEO COLOR PALETTE」というサービスを開始してきました。

「本家THEO」の新サービス「THEO COLOR PALETTE」

このサービスが適用される者は

①毎月積立をしている。

②対象期間内の出金がない。

という条件が付きます。(この条件が満たせない方は「THEO+ docomo」の方が良いです。)

この上で、対象期間(1月~3月、4月~6月、7月~9月、10月~12月)の平均残高に応じて翌々月から3か月間手数料の割引が受けられます。

*出典:THEO

割引率は次のとおりです。

ブルー :1万円以上50万円未満 ⇒ 0.90%

グリーン:50万円以上100万円未満 ⇒ 0.80%

イエロー:100万円以上1,000万円未満 ⇒ 0.70%

レッド :1,000万円以上 ⇒ 0.65%

要は「毎月積立さえしていれば出金しない限り全員適用」ということでしょうか。

該当する期間の3か月の平均残高ですので、最初に50万円入れておけば、後は毎月1万円の積立でもグリーンに該当し0.80%が適用されます。

この時点で「THEO+ docomo」の割引率を上回りますので、かなりお得な計算です。

THEO(テオ)カラーパレット

結論:積立の有無と残高によって選択するのが良い

今回の「THEO COLOR PALETTE」は積立と出金なしが条件ですので、これを満たし、かつ残高が50万円以上あるいは近いうちに50万円以上になる方は「本家THEO」で「THEO COLOR PALETTE」のサービスを受けるのが一番お得です。

THEO(テオ)カラーパレット

積立をしない方、頻繁に出金する方、頑張っても50万円まで増えるのに時間がかかる方は「THEO+ docomo」がお得です。

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「Wealth Navi」は長期割で残高が50万円以上で数年かけて最大0.9%になるのがやっとですから、現時点での手数料競争では一歩遅れを取っていることになります。

ただしこれらはあくまで「手数料」だけの比較で、肝心の運用はまた別の話で、「Wealth Navi」の単純明快な運用方針はとても評価されるべきところですので、後は個人の好みというところでしょうか。

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