月々の掛け金が所得控除され、投資の運用益も非課税になるとても有利な積立年金制度のiDeCoですが、投資信託など株式等で運用すると元本割れして不安という方もいらっしゃるかもしれません。
そういう方のためなのでしょうか、実はiDeCoでは定期預金での運用も選ぶことができます。
iDeCoは投資信託だけでなく定期預金も選べる
私のやっている楽天証券では元本確保型としてみずほDC定期預金(1年)を選ぶことができます。これは要はみずほ銀行取り扱いの1年自動継続の定期預金ですので普通に貯金するのと同じ安全性があります。
普通に積立定期しながら所得税や住民税を節税できるのですから投資は怖いという方でも安心して始められるかと思います。
iDeCoの積立可能額と注意点
iDeCoの積立可能額は加入している年金制度により異なります。企業年金のある会社員・公務員は月12,000円、企業年金のない会社員・主婦は23,000円、自営業などは68,000円となっています。
https://makotonosuke.com/2018-02-27-143306/
所得控除されて節税できる額は所得により異なります。税率の高い人(税金を多く払っている人)ほど節税効果が高くなります。反対に専業主婦(夫)など所得の無い方には節税効果はありませんので注意が必要です。
さらに国民年金基金と信託銀行に手数料が月々167円、年間で2004円かかり、ネット証券などでは無料ですが取り扱い金融機関によっては口座手数料もかかりますので、その分以上の節税効果のある方でなくては反対にマイナスになってしまう可能性があります。
株式などに興味のない方向きのノーリスク運用
私は株式相場を見ていたいタイプの人間ですので投資信託で運用していますが、このところの株価低迷で運用成績は今のところマイナスです。もし定期預金タイプを選んでおけば手数料分だけのマイナスで済んでいたのですからそちらの方が結果として良かったことになります。
そうした意味であまり相場に興味がなく節税効果だけ得たいという人はたくさんいらっしゃるかと思います。今の低金利下では定期預金の利息では手数料分は賄えない可能性がありますが、所得税・住民税の節税で15%~30%の実質利回りを得ることができますので、その手数料分のマイナスを埋めて余りある効果が確定的にあるというのは非常に大きいメリットではないかと思います。
これだけお得なiDeCoの定期預金運用ですが一般にほとんで知られていません。これは取扱う金融機関が全く儲からない商品だからで、すなわちそれは私たち利用者にとってはとてもメリットのある商品であるということです。
「ふるさと納税」はテレビ等でも取り上げられ、かなりの人が興味を持っていますが、このiDeCoも同じくらいのお得度がありますのでiDeCoの節税には興味があるが投資信託は怖いという方は是非検討してみてはいかがでしょうか。