投資信託

20代はiDecoよりつみたてNISAを先に始めるべき理由。

うちの子供が今年就職したので、iDecoとつみたてNISAの両方を勧めたのですが、お金がそんなにないのでどちらかしかできないとのこと。

確かに、両方きっちり積み立てると月に45,000円になりますので、まだ給料の少ない若い人には厳しいかと思います。

そこで、私はつみたてNISAの方を優先するよう勧めました。その理由を以下で説明したいと思います。

つみたてNISAのいつでも下ろせるメリットはiDecoの「お得さ」を上回る。

大体どこの雑誌を見てもまずはiDecoが優先と言っていますが、はたしてそうでしょうか?

こういう事を書く人たちは金融リテラシーが高い人達なので「どちらが得か」に過剰に反応してしまうのではないかと思います。確かに総合的に見るとiDecoの方が「お得」ではあるに違いありません。しかしそれは単に数字だけを見た結果に過ぎません。

お金というのは殖やすためにあるのではなく、使うためにあります。結婚、自家取得や子供の教育資金など人生の節目節目に多額のお金が必要となるときがあります。その時にお金が使えなければ何の意味もありません。

20歳を少し過ぎたばかりの若い人にとっては60歳というのは30年以上先の話です。30年前に今の状況が予想だにできなかったのと同じくらいの変革がこの先に待っていることは十分に考えられます。

そういう未来に生きていく若い人達に対して、そこまで資金が拘束されてしまうiDecoを優先せよというのは少し無責任な気がしてなりません。

つみたてNISAであればお金を下ろすことも可能です。もし万一の時は取り崩して使うこともできます。幸いにも資金的に余裕があり、使う必要がなければ、そのまま積立を続ければよいだけです。

確かにiDecoの方が税制上「お得」になることも多いのは事実です。しかし万一のリスクに備えることができるというメリットはその「お得」さを上回るものだと考えます。

そもそも若い人にとってiDecoはお得なのか?

そもそも若い人にとってiDecoは本当に「お得」なのでしょうか?

新入社員のうちは給料もそれほど高くありませんし、所得も4月からしか発生しませんから所得税率が10%に止まる人も多いのではないでしょうか。

iDecoのメリットはあくまで掛け金が所得控除になることですから所得の低いうちはそれほど多くのメリットにはなりません。

その反面、年金として受け取るときには、(年金としての優遇措置はありますが)特に年金制度が充実している大企業などに勤めている場合は、増えた分について普通に課税されます。

そう考えるとまだ給料が安くお金が必要な時期に無理して将来の年金分を積み立てていくのはそれほどのメリットはないかと思います。

反対に、長期間の運用で大きな運用益が出た場合、「つみたてNISA」であれば運用益は無税になりますから、もし運用が順調で元本が数倍になっていた場合にはとても大きな税制上のメリットを得られますので、やはり若い人は「つみたてNISA」の方を選ぶべきかと思います。

年配者こそiDecoのメリットが受けられる

その反面、年を取った人こそiDecoをきっちり始めるべきかと思います。すでに所得が高くなっていれば控除される税金も大きいです。33%以上所得税を納めている人であれば絶対です。

また運用期間がそんなに長くないので、運用益の額も少ないはずです。そうすると運用益が無税になるつみたてNISAのメリットがあまり発揮できません。むしろiDecoで掛け金が控除されるメリットは大きいです。

余裕があれば両方ともやるのが常道

ここで言っているのはあくまで資金的に余裕のない場合にどちらを優先すべきかというお話です。

iDecoもつみたてNISAもどちらも私たちに有利な良い制度ですので、資金的に余裕があれば両方とも満額行うべきです。

国が「税金を納めなくて良い」と言ってくれる数少ない制度です。十分に活用して資産形成に励みましょう。